こんにちは 荒尾市緑ヶ丘のふかうら歯科医院です。
2016年の歯の話シリーズです
〔第1話〕 お口の健康にお歯黒!
日本には「黒の化粧文化」ともいえる時代がありました。
その代表的な例が、歯を黒く染めるお歯黒です。
お歯黒は、平安時代に女性が成人した印としてはじまったとされています。
明治のころまで約一千年もの間つづき、女性だけでなく男性もお歯黒をした時代がありました。
今から見れば美意識の判断としては争いのあるお歯黒も、歯の健康にとってはたいへんよかったようです。
というのも、お歯黒をつける前に歯の汚れ、つまり歯垢をとらなければなりません。
そのため、自然に虫歯の予防効果がありました。
また、お歯黒の成分であるタンニンは歯質タンパクを収れんさせて腐敗を防止します。
事実、昭和51年当時、お歯黒を日常的にしていた最後の人といわれた96歳になる秋田県のご婦人には虫歯がほとんどなく、
50歳代の歯齢であったと伝えられています。
参考文献:アーネスト・サトウ著「一外交官の見た明治維新」
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